仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
梁枠等の組立方法 (2) 梁枠等を用いて枠組足場の一部のスパン層について開口部を設け、さらに、その上層に枠組足場を組立て、使用す る場合は、労働安全衛生規則に定めることのほか、次の各項目に従って下さい。 ① 梁枠を用いるときは、開口部の幅に応じた隔離位置にある両端建枠に、当該建枠専用の梁枠受けを介して2 枚の梁 枠を架け渡して堅固に取付けて下さい。 (Uボルト、蝶ナッ トを確実に締め付ける) また 2 枚の梁枠上において建枠を 支持させるため、当該梁枠専用の梁枠ベースを取付け、同様にネジを締め込んで下さい。 ② 梁枠ベースから上方に組立てる枠組足場の高さは、25 m以下として下さい。ただし、梁枠支持部の建枠に補強等の 措置を講ずるときはこの限りではありませんが、必ず強度計算を行って安全性を確認して下さい。 ③ 梁枠を用いた開口部の寸法は、幅が 4 スパン以下、高さは 3 層以下として 開口部端の支持部から 梁枠の種類 下さい。またこの場合、梁枠の種類に応じて右表により開口部端の支持 外方への枠組スパン数 部から外方に枠組足場を必要スパン設けて下さい。ただし、2 種及び 3 種 1種 (2スパン用) 1スパン以上 にあっては、これにより難いときには梁枠支持部の建枠に補強等の措置 2種 (3スパン用) 2スパン以上 を講じた場合は、この限りではありません。 3種 (4スパン用) 3スパン以上 ④なお、3 項に関連して開口部端より外方の枠組足場のスパン、及び梁枠等 で支持される開口部上方の枠組足場については全スパン、全層に渡り交叉筋違を取付け、かつ、踏板を建枠の幅 いっぱいに設けて下さい。また、当該交叉筋違及び踏板はいかなる場合であっても取り外さないで下さい。 ⑤ 梁枠を取付けた両端支持点の建枠には、必ず壁つなぎ又は控えを設けて下さい。 ⑥ 梁枠と梁枠とで構成される水平構面には、必ず踏板を建枠の幅いっぱいに架け渡して、水平構面を設けて下さい。 ⑦ 開口部の幅は 3 スパン及び4 スパンものの梁枠ベースの取付け作業に当たっては、方杖を設ける等の措置を講じて下 さい。 ⑧ 梁枠の直上部及び梁枠のレベル上の両端それぞれ 3 層以内には、一 交叉筋違 般に市販されている枠組足場用手摺り枠 (先行型手摺り枠) を使用し ないで、両面交叉筋違として下さい。 (右図参照) ただし、専用部材 を使用する方式の枠組足場に用いる枠組足場用手摺り枠等の場合や 交叉筋違を併用する場合を除きます。 使用上の注意 (3) 手摺り枠 ① 梁枠で構成された開口部上方の足場の全積載荷重 (足場の部材荷重 を除く) は、スパンに関係なく、9800 N (1000 kg) 以下として下さい。 梁 枠 (下図参照) なお、梁枠の見やすい箇所に積載荷重を表 示して下さ い。 ② 梁枠等で構成される枠組足場の各部に、損傷、変形等が認められるものについては、その程度により修理、部品交 換、使用の中止等の必要な措置を講じて下さい。 ③ 開口部端の梁枠支持部から外方に 3スパン、2 スパン及び 1スパンの枠組足場部分については、簡易クレーンや建設 用リフ ト等を設置しないで下さい。また梁枠は、巻上げ機等による荷の吊り元として使用しないで下さい。 ◆ (2) 、 (3) については (社) 仮設工業会・編 『仮設機材認定基準とその解説』 の 「はりわく等の使用基準」 より引用。
梁枠等の組立て、 使用上の注意の説明図[1]
この間の積載荷重
(1000kg) 9800N
枠組足場用
この間の積載荷重
この間の積載荷重
(1000kg) 9800N
(1000kg) 9800N
25 m以下
1スパン 以上
2 スパン
開口部
1スパン 以上
3 層以下
2 スパン以上
3 スパン
開口部
2 スパン以上
3 層以下
25 m以下
3 スパン以上
4 スパン
開口部
3 スパン以上
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