仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
6. 壁つなぎ
壁つなぎの目的 (1) 壁つなぎは、足場の全体座屈を防止し、朝顔等による偏心荷重を支えて倒壊を防止し、さらに風荷重による倒壊を 防止する、という重要な役割があります。 壁つなぎの取付け間隔 (2) ① 労働安全衛生規則 (第570条) によれば、枠組足場の壁つなぎの間隔は、足場の座屈防止の観点から、垂直方向 9 m以下、 水平方向 8 m以下となっていますが、枠幅 600 mm 未満の簡易枠組足場については垂直、水平方向共 5.5 m以下として下さい。 ②足場の外面にはメッシュシート、ネッ ト フレーム、シートの他、鋼製朝顔等を取付ける現場が多いので、風荷重や偏 心荷重等を考慮して壁つなぎの間隔はできるだけ細かく入れて下さい。 ③ 最初の壁つなぎは足場の最下端より9 m以下の高さの位置、及び足場の側端に取付けて下さい。 ④足場の風荷重の対する安全性については、その計算方法が足場の構成や環境、立地条件等によって変わってきま す。施工の際には (社) 仮設工業会編 『改訂 ・風荷重に対する足場の技術指針』 に詳細が掲載されておりますので、 これをご覧下さい。 壁つなぎ取付け時の注意 (3) ① 壁つなぎは、引張り、圧縮とも最大強度が 9 810N (1000kg) 以上【 許容強度4 410N (450kg) 】 の仮設工業会認定 基準合格品を使用して下さい。 ② 壁つなぎの枠組足場への取付けは、建地材に取付けますが、 できるだけジョイント (横架材) に近い所にして下さい。 また壁つなぎは、建物にできるだけ直角に取付けて下さい。もし建物の構造上、窓の位置などで直角に取付けに くい ときは、足場に単管などでつなぎを取り、それに取付けて下さい。なお、壁つなぎに単管と緊結金具を組合せて使用 するときは、緊結部が滑らないようにして下さい。
壁つな ぎ、 単管の曲げ補強の方法 (例)
建 物 単管
ℓ 1ℓ 2
壁つなぎ 建枠
布板
単管
ブレース
捨クランプ or スベリ止メ併用 1829 (ℓ 1、 ℓ 2 は出来るだけ小さくする)
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