仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
4. 交叉筋違
交叉筋違は、各建枠の両側に取付けて下さい。作業上やむを得ず前踏み側の交叉筋違を外した場合は、当該箇所で (1) 安全帯を使用して作業し、作業終了後は直ちに元の状態に復元して下さい。また、外した状態が長期に渡る場合は墜 落事故防止のため、単管手摺や安全ネッ ト等を設けて下さい。 片側交叉筋違の枠組強度について (労働省産業安全研究所技術資料・R I I S ‑T N ‑ 84 ‑ 3より) (2) ① 壁つなぎが設置されている各スパン、各層及び最下層の交叉筋違は取り外さない。全スパン・層に建枠幅に近い布 枠 (踏板) を取り付けておく。取り外しは原則として足場一構面に対し、60%以下に留める。この条件下で枠組足場 の許容荷重は、標準枠で両面交叉筋違の場合70%、簡易枠で90%を超えない範囲で設定することが望ましい。 ② 全面的に交叉筋違を片側取り外す場合であっても、足場の最下層及び両側端のスパンの各層については、交叉筋違 を取り外してはならない。その場合の枠組足場の許容荷重は、標準枠で両面交叉筋違の場合は55%、簡易枠で 75%を超えない範囲で設定することが望ましい。 ◆上記の労働省安全研究所技術資料では各種研究結果を踏まえて、以上のように示されております。
枠の種類と適用交叉筋違一覧表
交叉筋違 枠の種類 A‑4055A A‑3055A A‑405 A‑404L A‑403L A‑417 建 枠 調 節 枠 高さ B mm 1219 スパン 筋違本体 型式 実長 C mm 型式 C mm 型式 C mm 型式 C mm 1829 A‑14 2198 A‑19 2045 A‑08 1928 A‑16S 1850 1524 A‑11 1952 A‑18 1777 A‑9 1642 A‑16 1549 A mm 1219 A‑13 1724 A‑012 1524 A‑12 1363 A‑16A 1251 914 A‑012 1524 A‑07 1293 A‑09 1099 A‑16B 956 610 A‑12 1363 A‑09 1099 A‑06 863 A‑16C 671 スパン A 建枠 交叉筋違
C 実 長
高さ
914 610 280
B
5. 踏板 (床付き布わく)
踏板は作業床としての他に、枠組の水平構としての役目もするものですから、建枠の枠幅いっぱいに全層に架け渡して (1) 下さい。 (2) 踏板の許容荷重は、 下表の通りです。
踏 板 の 種 類
(mm) 幅
型 式 FP ‑0518 FPB‑0518 FP‑0218 FPB‑0218
許 容 荷 重 2450N (250kg) ・中央集中荷重
(500kg) ・等 分 布 荷 重 4900N
500 240
1170N (120kg) ・中央集中荷重 2350N (240kg) ・等 分 布 荷 重
◆ 許容強度について 中央集中荷重の許容強度は、荷重が踏板の幅全 体に架かることを前提としています。従って下右 図のような、いわゆるピンポイント的な荷重を許 容しているものではありませんので、ご注意下さ い。
OK
2450N (250kg)
NG
2450N (250kg)
◆ 長さが短いものについては、理論上は許容強度が高くなりま すが、相手側の建枠の強度が同じあること。床板の局部座 屈が発生しやすくなること等の理由により、同一の強度でご 使用下さい。
50
0
1170N (120kg)
1170N (120kg)
24 0
82
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