仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
2. 基礎及び足回り
足場を設置する地盤は、 沈下や移動が生じないように突き (1) 固めて整地し、敷板、敷角を使用して下さい。 ジャッキベースは、敷板に釘止めし、敷板と直角方向に根 (2) がらみを設けて下さい。また、コンクリート等の堅固な場 所に足場を建てるときは、敷板は不要ですが、直角 2 方 向に根がらみを設けて下さい。 一層目の建枠は全体の基準になるので、ジャッキベースの (3) 調節ナッ トで高さを揃え、さらに、スパン方向の通りを出 して下さい。 (4) ジャッキベースは、ジャッキの繰り出し長さによって、建枠 の許容支持力が低下しますので、ご注意下さい。 通常 200 mm 以下でご使用下さい。 (右表参照)
ジャッキの繰り出し長さによる許容支持力 ジャ ッキの繰り出し長さ 建枠の許容支持力 ジャッキベースの許容支持力 200mm以下 200を超え250以下 250を超え300以下 300を超え350以下
(4.35ton) (4.15ton) ( 3.95ton) ( 3.80ton)
42.6kN
( 2.175ton) ( 2.075ton) (1.975ton) (1.900ton)
21.3kN
40.6kN 38.7kN 37.2kN
20.3kN 19.3kN 18.6kN
◆建枠の許容支持力は、 高さ1800 mm 以下の標準枠の場合を表し、 枠の種類によっては数値が異なることもあるので注意して下さい。
3. 建 枠
建枠の許容支持力 (1) 建枠の許容支持力は下表の通りですが、この場合ジャッキベースの繰り出し長さを200 mm以下とし、両側に交叉筋 違を取付けた上、建枠の幅いっぱいに布枠 (踏板) を敷いて、且つ、標準枠及び簡易枠にあっては 5 層以内毎に、拡 幅枠にあっては、その上下に壁つなぎを取付けることが条件です。
建枠の種類 建枠の高さmm 製品例・型式 標準枠 (幅が900mm以上の建枠) 1800を超える TFB‑1219B (A‑4064)
P
簡易枠 (幅が900mm未満の建枠) 1800以下 TFB‑0718C (A‑2618)
P
拡 幅 枠 1800以下 SFB‑0917D
P
1800以下 TFB‑1218C (A‑4018)
P
TFB‑0917C (A‑3055A)
P
TFB‑0617F (A‑6117SN)
P
h=1775
h=1700
h=1775
h=1700
形 状
許容支持力 P
◆ 上表の建枠は、仮設工業会の構造基準に適合するものが前提です。なお、建枠の高さはジョイントのカラーを含まな い寸法です。 ◆ 許容支持力は、建枠 1 枚あたりの脚柱鉛直荷重を表します。1 脚あたりでは、 各々1/2 を限度とします。 建枠変則負荷について (2) 建枠の横架材に架ける荷重は、原則として踏板 (足場板) を経由する作業荷重以外の負荷を行わないで下さい。やむ を得ず横架材に荷重を架ける場合は、 下表 (仮設工業会編 『足場工事実務マニュアル』 より) を参照して下さい。
h=1930
(4.0ton) 42.6kN (4.35ton)42.6kN (4.35ton) 34.3kN (3.5ton) 34.3kN (3.5ton) 29.4kN (3.0ton) 39.2kN
P
P
P
P
P
荷 重 点
許容支持力 P ton
3.5
3.0
2.0
1.2
1.0
◆ 荷重点は、100×100バタ材使用の場合です。 ◆ 労働省規格では、上表の右方 2 欄の荷重片の幅を400mmとし、Pが 1 tonの時に10 mmまでの鉛直たわみが認められ ていますので、ご承知おき下さい。
81
h=1700
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