仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
◆ 枠組足場の施工にあたりましては、 19頁でも触れた通り (社) 仮設工業会発行の 『わく組足場の使用基準』 をよ く ご覧の 上、これを遵守して下さい。本編ではこれと重複する部分もありますが、補足説明として同様にお考え下さい。
1. 枠組足場の組立て高さと積載荷重
枠組足場の組立て高さ (1) 通常、枠組足場の高さは、標準枠、簡易枠共 45 mを限度として下さい。もしこれ以上の高さにする場合は、荷重計 算を行い、それぞれ許容強度以内でご使用下さい。その結果により、壁つなぎ間隔を密にしたり脚柱に補強を設ける等 の対策を講じて下さい。 (2) 建枠に架かる荷重 下表は、例として建枠の種類別にそれぞれ45mまで建てた場合の、荷重の合計と強度の関係を表したものです。 45m高さの枠組足場の荷重計算例(1スパン当たり) 建 枠 の 種 類 区 分 型 式 形 状
1219 1725
枠組足場部材荷重 kN (kg)
作 業 荷 重 kN (kg)
合 計
(最下層に架かる荷重)
kN (ton)
建枠の許容支持力 kN (ton) 42.6 (4.35) 42.6 (4.35) 34.3 (3.5) 29.4 (3.0) 29.4 (3.0) 42.6 (4.35) 29.4 (3.0) 34.3 (3.5)
A‑4055A 標準枠
9.81 17.4 (1776) 27.3 (2.78) 【22.7 (2318) 】 (500kg×2層同時) 【32.6 (3.32) 】 15.6 (1592) 22.9 (2.34) 7.25 【20.9 (2134) 】 (370kg×2層同時) 【28.2 (2.88) 】 12.2 (1244) 【17.5 (1786) 】
拡幅枠より上
<
914 1725
A‑3055A
<
610 1725
簡易枠
A‑6117SN
4.90 17.2 (1.75) (250kg×2層同時) 【22.5 (2.29) 】
<
A‑4055A 標準枠 拡幅枠 A‑9117A A‑3055A A‑3055A 標準枠 拡幅枠 簡易枠
1725 1725
1219
9.81 16.2 (1655) (500kg×2層同時) 【21.1 (2154) 】
(拡幅枠より上に載荷)
26.1 (2.66) < ★ 【31.0 (3.16) 】 > 27.2 (2.77) 【32.5 (3.31) 】
1725
最下層
914
17.3 (1764) 【22.6 (2306) 】
1725
〃
<
拡幅枠より上
914
7.25 14.6 (1487) 21.9 (2.23) (370kg×2層同時) 【19.5 (1986) 】 【26.8 (2.73) 】
(拡幅枠より上に載荷)
<
1725
A‑6117 A‑6155A
最下層
610
15.4 (1572) 【20.7 (2114) 】
〃
22.8 (2.32) 【28.0 (2.86) 】
1725
<
◆ 上表の枠組足場の内容は、交叉筋違を両側に取付け、鋼製踏板を標準枠及び拡幅枠では 2 枚、簡易枠では 1 枚を全 層に敷き、朝顔を 2 段設け、最上部に手摺柱、手摺を取付けて、外側に全面メッシュシートを張った場合です。また、 拡幅枠の位置は地上から 3 層目に設定してあります。 ◆ 足場の高さ45m 以下とは、ジャッキベースの下端から最上層の手摺までとします。 【 】 内数値は、メッシュシートの代わりにエキスバンドメタルの鋼製養生枠 (ネッ ト フレーム) を使用 ◆ 部材重量と合計の した場合です。上表中、標準枠と拡幅枠の組合せで★印は、強度不足となります。従って、このような場合は作業荷重 を減らしたり、補強する等の対策が必要となります。なお、これに階段等がセッ トされると、なお条件が悪くなります。
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