仮設資材ガイダンス
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- 枠組足場の施工方法と注意事項
8. 階 段
(1) 昇降設備となる階段は、枠組に適合するものを使用し、2 〜 3 スパンに渡って架設して下さい。 (2) 階段の外側には階段の支持材に沿って、90〜100cmの高さに手摺りを設けて下さい。 (内側にはステップガードを設置)
9. 墜落及び落下物防護
枠組足場からの墜落防止対策 (1) ①足場と建物の間隔を30cm以下として下さい。もし 30cmを超える場合には、足場 2 層ごとに水平ネッ ト フレーム等を 取付けて下さい。 ② 建枠には階段部等を除き、建枠の幅とほぼ同じ幅の踏板を敷き並べて下さい。なお、踏板どうしのスキマは 3 cm以 下として下さい。 ③足場各面のコーナー部についても、作業床にスキマがないようにして下さい。 ④ 垂直部分からの墜落防止のため、手摺り、 ネッ ト フレーム、シート等を設けて下さい。特に、次の箇所には必ず手摺 り等を設けて下さい。…階段・さん橋部、足場のコーナー部、足場各面のつき当たり部、足場の最上層等。 枠組足場からの落下物防止対策 (2) 足場から工具、資材等が落下するのを防止するため、外側にメッシュシート、帆布シート、垂直ネッ ト フレーム (養生 枠) 、朝顔等を設けて下さい。なお、帆布シート、防音パネル、ネッ ト フレーム等を取付ける場合には、足場に対する風 荷重や鉛直荷重の面で、かなり条件が悪化しますので十分検討の上、その対策を講じて下さい。
10. 足場に架かる荷重
鉛直荷重 (1) 足場に架かる鉛直荷重は、足場の自重と 作業荷重です。基本的には、これが使用す る建枠の許容強度以下であればOKです。 なお、 作業荷重 (積載荷重) については右 表を参照として下さい。ただし、同時積載荷 重は 2 層までとして下さい。
枠組足場1スパンあたりの積載荷重
枠組足場の種類 建枠の幅 (mm) 1219 1200 914 900 762 610 600 作業床の幅 (mm) 積載荷重 4900N 1000 (500幅の踏板2枚) (500kg) 3620N 740 (500と240幅の踏板)(370kg) 2450N 500 (500幅の踏板1枚) (250kg)
標準枠組足場
水平荷重 (2) ①風荷重 足場の風荷重に対する安全性の検討については、 (社) 仮設工業会編『改訂・風荷重に対する足場の技術指針』 を ご覧下さい。 ②風荷重以外の水平荷重 足場の水平方向の安定性については、風荷重以外に鉛直荷重により座屈をする場合に発生する水平力に相当する水 平荷重を設定します。枠組足場の場合、この水平荷重として鉛直荷重の 2.5%の値をとることが勧められています。 風荷重による検討以外に上記の水平荷重に対しても壁つなぎ、水平構等が安全であれば、足場の水平方向の安全 性が十分であるといえます。 (3) 足場部材の許容強度 足場部材の個々の許容強度については次頁の表を参照にして下さい。
簡易枠組足場
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