知多半島ウルトラ遠足50kmの部が終わって
H23年4月26日 豊田
朝9時、常滑駅の前のホテルAUロビーには、
あと1時間後にスタートする参加者たちで一杯だ。
■参加者(嵩さん、大竹君、柴田君、市川さん、平松さん、豊田さん)■
私たちは50kmという長い距離の遠足(歩く)をするつもりで来ている。
しかし他の参加者多くは、マラソン大会にでもでるような格好( ゚д゚)
『 どういうことだ? ( ̄◆ ̄;)』
昨日の大雨がやんで、やや肌寒いが天気はいい。
10時にスタートしたとたん、大半の人は当たり前のように
ランニングで去って行った[E:run]
大竹くんも走って行ってしまった[E:dash]
歩くつもりで出発した私たち5人と極少数の参加者は、
取り残されたような感じになり、歩き出して2~3kmで
早くも「これでいいのか?」と心配が沸いてきた[E:coldsweats02]
前日の計画では、
「だいたい8,9時間かな、到着は夕方6時か7時だね。
それから風呂に入って、みんなでご飯。」のつもりだった。
しかし4~5km歩いてみて、私は計算があまかったことに気がつく。
嵩さんは、随分と後ろだと思っていたら爽やかな表情[E:happy01]で突然
追いついて来たり、またいなくなったり。嵩さんは折り返しの
25kmからランニングする予定らしい。
大竹君以外の私たち5人は最後尾。「少しランニングして時間を稼ごう」
と気の焦りで、私と平松さんと市川さんは走り出した。
柴田くんはまだこれからなのに脂汗をかいて苦しそうだ。
嵩さんは心配な柴田くんを見捨てない。
5~10kmでは市川さんが、昨年ハーフマラソンで痛めた膝が
痛く走ることができなくなった。
やっと10kの中継点。パン、バナナを食べてすぐ出発した。
ここから20kmの中継点も遠かった。
走れないから休憩もしないで黙々と早歩きする市川さん。
私と平松さんは、市川さんが見えなくなると走り出して追いつく
という感じで前に進んだ。
20kmの中継点では疲労困ぱい、おにぎりやお稲荷さんをガッツリ食べた。
20~25kmは、いよいよ折り返し地点に近づく。
気になっていた大竹君との差を確認した。
大竹君とはなんと1kmぐらいしか離れてなかったのだ!
——思い出した。新春の矢作川マラソンで大竹君は
スタートで早い飛び出しをしたが、中盤からガクンと失速した。
折返し点の25kmで、嵩さんも暫くしたら到着した。
柴田君はもうどこにいるのかわからない。
スタートから4時間半。さあ後半出発!!!
25~30kmでは、とうとう嵩さんに軽い足取りで
【スーっ】と抜かれて、【サーっ】と行ってしまった。
そして心配だった柴田君と行き会い、頑張れとエールを送った。
よくここまで来たと思う。ご苦労様。
30~40kmでは市川さんは無口でもう限界という感じだ。
33km付近で大竹君がコンビニでダンゴを食べていたのを見つけた。
とうとう追いついた。
○●○団子の大竹さん】●○●
4人で40kmの中継点までなんとかたどり着いた。
嵩さんは足がつったとTELがあったので、思ったより差がないかも。
市川さんの様子が変だ。
私が「無理するな、もう止めようか」と言葉かけたら、
悔しくて泣いていた。
彼女はスーっと「先に行くね。」と歩き出した。
(ここまで来たんだから、到着が9時になっても10時になっても
一緒にゴールしよう。)
と思った
しかし気持ちは前に進みたいが、
向かい風も強いためなかなか足が前に進まない。
「タクシー呼ぶわ。」と私が言ったら、
「ゴールしたら迎えに来て。」という返事が・・。
私と平松さんは40kmから走った。
暗くなる前に市川さんを迎えに行ってあげたいという気持ちで・・。
足は限界だが、まさに走れメロスのようだった。
私は多分4kmぐらい、平松は5km走った。
夕方も6時を過ぎ、さすがに暗くなってきて、
前も後ろも誰もいない道をひたすら歩いた。
嵩さんはとっくにゴールしている。
平松も先にゴールしている。
「あと500mだよ」
と係員の声があった。
と同時に体が自然と走り出すことができた。
【 6時55分無事ゴール。走行時間8時間55分。】
その後すぐ私と嵩さん、平松さんで市川さんを迎えに行く。
その時前半型の大竹君がゴールした。
暗い道のりをコース沿いを慎重に走りながら、市川さんを探した。
「あっ!あれだ!!いたよ。頑張って歩いてるじゃん。」
ナビで位置を確認したら、ゴールまで1.6km。
「だったら、あと少しじゃん。
それなら私、歩く。」
残念ながら柴田君は25kmで止めたが、他の全員は完走。
ほんとにいい経験ができたことを感謝したいと思います。
生まれて初めて50kmを歩いて今思うのは、
フルマラソンを目指し、来年は40km走破をやってみたい!
という新たな目標ができたこと・・・
◆◆ほんとに良くがんばったね。市川さん◆◆